家に帰るまでが遠足

学生の頃、遠足のときに先生が「家に帰るまでが遠足です。」と言っていたのを覚えていませんか?

家に帰るまでが遠足だから帰り道も気をつけて帰りましょうという意味合いで、先生は言っていたのだと思います。

大人になってこの言葉を思い出して考えてみると、色々と考えさせられました。

「家に帰るまでが遠足」

遠足で県外まで行って、帰宅しなかったら県外への引っ越しになります。海外旅行に行って帰宅しなかったら、それは海外移住です。どこかに行っている段階ではそれが何なのか確定していません。帰宅してやっとそれが遠足だったのか海外旅行だったのかが決まるわけです。

最中はまだ確定ではなく、帰宅してやっと何をしていたか決まる。

僕が海外で野球をしているときも、帰る日のことを想像して日々練習していたことを思い出します。

日本に帰ってみんなに「お疲れ様。すごいね。」というような言葉をかけてもらえることを想像しながら自分を追い込んでいました。

僕が活躍しなくても、みんなは「お疲れ様。」と声をかけてくれるでしょう。活躍したらみんな本心で、「すごいね。」と喜んでもらえると思って、嫌な練習もめんどくさい反復練習にも取り組めました。

自分のためだけでは限界があると思っています。

自分+誰かのため。それが求められていなくてもいいので、活躍を期待されている。活躍したらみんなが喜んでくれると思い込むことが大事です。

回数を決めたトレーニングでも、自分のためだけだと、途中でこれぐらいでいいかと自分に負けることがあります。

自分+だと、負けずに頑張ることで活躍して喜んでくれている人の姿を想像して、しっかり回数こなせることができます。

何かに挑戦するときに、それを達成することで喜んでくれる人の姿を想像してみてほしいです。

 中学3年生だった生徒たちが、高校野球に挑戦します。

愛媛県まで寮生活をして挑戦する子もいます。

君たちが高校野球に挑戦をする中で必ず辛いこともあるはずです。

そんなときは、これを乗り越えて成長することで、喜んでくれる人がいることを忘れずに、それを力にしてください。

同じハスキーに通っているということで応援、期待してくれる人も本当にいます。

迎えてくれるみんなを本当に喜ばせるために、自分に負けることは極力、避けてください。

自分+で考えても辛くて耐えきれないことがあったら、無理だけはしないでください。

どうか、その辛さで野球を嫌いにならないでほしいと思います。

愛媛に行きっぱなしになる訳ではありません。

寮生活じゃない子も、高校野球をし続ける訳ではありません。

終わって帰ったときに、君たちの挑戦が完結します。

君たちの帰りを迎えてくれる人の最高の笑顔が見れるように。

挑戦が終わったら、また一緒に野球しよ!

その日を楽しみにしています。

いってらっしゃい!!!

この記事を書いた人

【代表】船田拓哉