1 野球を愛しなさい。
君が野球が好きで上手くなりたいと思うならば、野球を愛しなさい。
そんな簡単なことで野球が上手くなるわけないと思うかもしれない。
初心のように野球を好きでいることが、簡単ではないことに気付くでしょう。
苦しみ。
敗北。
失敗。
仲間。
時間。
全てを愛しなさい。
これらは君の成長の大きな鍵となる。
そして、自分自身を愛しなさい。
苦しみは君を必ず強くする。苦しみが訪れたら、喜びをも感じる。今から強くなる合図だから。
勝負の世界は残酷であるが故に面白い。勝者がいれば、敗者がいることを知り、敗北から得るものの方が大きいことを自覚する。
失敗なくして成功はない。失敗は成功のために足りないものを教えてくれる。
夢を叶えるためには、どんな状況になっても夢を一緒に信じてくれる人が必要。それが仲間である。
過去より未来より今が大切。今という時間を最大限に楽しむ。今の連続が未来であり過去である。
2 無理と言わない。
君は諦めるために生まれてきたわけではない。
無理だ。できない。そんな言葉は1度でも言ってはいけない。
君にはできる。もし今回、失敗したとしても次はできる。
次も失敗したとしても、その次はできる。
できるまでやり続ければできないことなんて1つもない。
無理と言ったら可能性はなくなる。
無理と思ったらできる方法を考える。
できないことを見つけたら、できる喜びを味わえるチャンスだと喜ぶ。
できないことを1つずつ、できるようにしていく。
人から無理と言われたり笑われたりしても、全く気にする必要がない。
世の中にはそうやって人の可能性を奪いたがる人間がいる。
決して君の可能性を奪われてはいけない。
無理という言葉は可能性を奪う。
可能性は最も大切と言ってもいい。大事に大事に育てよう。
3 人と違うことを知る。
君という人間はこの世に君以外1人もいない。
君は唯一でかけがえのない存在。
同じ人間なんて1人もいない。
君と同じ投げ方の人も、同じ打ち方の人も一人もいない。
君の最大の武器はここにある。
”人との違い”この武器を最大限に磨き、最大限に発揮しなさい。
短所を補うことに時間を割くよりも、長所を伸ばすことに多く時間を割く。
この物語の主人公は君だ。親でも指導者でも誰でもなく君が主人公だ。妥協しなくていい。
君が君の物語を思う存分楽しむために、選択する。
4 目標を掲げる。
君は目標を高く持ち、その目標を決して下げてはいけない。
目標を下げるとレベルも同時に下がる。
常に上を目指し、日々努力を続けなさい。
目標が達成されたら、すぐに新しい目標を立てなさい。
手の届くような目標は目標ではない。
100を目指してやっと80。120を目指してやっと100。
目標を達成するために目的意識を作り出さなければならない。使命感にも近い。
目的意識を作り出すには、君の小さなモチベーションと自らで選択する勇気とタイミングが必要である。
そして、君が作り出した情熱から出る力と君が作り出した目的意識から生まれる方向性が、君を目標へ近づける。
もう一度、達成したいと思わせる達成感と自尊心がまた君を突き動かす。
これの繰り返しが成長である。
5 自分をコントロールする。
嫌な気分になることもある。自信を失うこともある。
怖いこともある。気分が悪いこともある。悲しいこともある。
その感情はすべて君の心の中で起きていることだ。
君がコントロールしなければならない。コントロールできる人は強い。
自信をなくしたら、よかった時を思い出しなさい。
怖かったら、思いっきり突っ込みなさい。
悲しかったら、笑いなさい。
気分が悪かったら、倍練習しなさい。
グラウンドに私生活を持ち込まない。
学校や私生活でいやなことがあっても野球とは関係ない。
何があっても野球に集中しなさい。
野球以外のことをしている時は、野球のことを忘れなさい。
その時々のことに100%集中しなさい。
勉強の時は勉強に100%。遊んでいる時は遊びに100%。
休む時は休むことに100%。
これができない人はすべてが中途半端になる。
未来は自分で切り拓くことができる。
そして、環境とは自分が影響するものであり、影響されるものではない。
いつも不機嫌な人には、不機嫌になることがつきまとう。
嫌なことばかり見つけてしまうから。
自分が変われば、環境が変わる。
環境が変われば、世界が変わる。
人生はコントロールできると信じることができ、自ら働きかけることの出来る人は、決して周りに振り回されることはない。
6 事前準備をする。
野球は想像のスポーツである。プレイが1回1回止まり、次のプレイの準備をする。
想像して予測をする。
予測して準備をする。
事前準備をしっかりと行うことで想定外をなくす。
想定外のことが起きると人はミスの確率が大きく上がる。
想定内を増やすことが超重要になる。
想定内を増やす鍵は想像にある。
何通りもの状況を想像する。
味わったことのない状況を想像するのは簡単ではない。
日頃の練習は状況収集の場にするべきである。
状況収集でミスをすることは大歓迎。最高の状況収集である。
収集した状況を想像の引き出しにしまい、咄嗟に出せるようにすることも大切。
事前準備とは想像の引き出しから状況を予測し、瞬発的に出すこと。
事前準備の正確性を磨き上げることがとても大事。
7 行動しないと始まらない。
夢も目標も希望も計画だけでは、まったく意味がない。
行動してやっと価値が生まれる。
どれだけ必死に地図を見ていても君は1㎜も動かない。
地図には君を動かす力はない。
地図と同じで夢たちには君を動かす力はない。
君が動かなければ何も始まらない。
夢や目標、希望、計画が動く君を良い方向に導いてくれる。
大丈夫。君なら成功を掴み取ることができる。
心配や恐れはもっとも避けるべきものである。
これらは君の行動を止める要因だから。
実際には心配事のほとんどは起こらない。
〜かもしれない。と悪い想像力を膨らませて行動を止めてしまう人がいる。
夢を実現させたいなら、行動しなければならない。
「失敗するのではないか」と恐れたり心配してはいけない。
本当の失敗というものは世の中に1つしかない。
それは「失敗を恐れて挑戦しないこと」
踏み出す一歩が辛いものだとしても必ず終わりがくる。
過ぎてしまえばどれも思い出。恐れるには値しない。
踏み出してみたら楽しかったということの方が多いから。
8 誰でもできることをやり続ける。
特別なことをする必要はない。誰でもできることをやればいい。
誰もできないぐらいやり続ければ、誰よりも上手くなっている。
マグロが泳ぎ続けないと死ぬように。人が呼吸し続けないと死ぬように。
野球が上手くなる人はコツコツやり続けないと、野球が上手くなる人ではいられない。
目標に向かってやり続ける。
もし君が目標に向かって、やらずにはいられない。やりたくて仕方がない。
そんな状態になれたら、更なる高みが約束される。
この状態にたどり着くことが最強であり、最難関である。
誰にも強制されずに自らの意思で。いやいやではなく。
やらずにはいられない。
成功しない訳がない。
想像もできない高みを見ることができるでしょう。
9 楽しむ。
楽しむことが成長を加速させる。
成長のための鍛錬は苦しまなくてはいけないことはない。
それでも、嫌なこと、辛いこと、困難に直面することがある。
嫌なこと、辛いことも君の人生という物語を楽しくするためにとても重要。
何も起きない物語は面白くない。波瀾万丈だから物語は面白い。
困難に直面した時、物語がまた楽しくなる。成長できる。と本心で楽しむこと。
そして、楽しみは人と共有することが大事。
楽しい空間を作り上げることができる人になる。
君がいるから楽しい。人は楽しいことが大好き。
楽しみを共有してくれる君の元へ多くの人が集い、君を応援してくれる。
人に応援されることは君の強さになる。
誰でもなく君は君であり、君は君の物語の中で夢を抱き、その夢のために目標を高く掲げる。
周りに振り回されず、自分をコントロールし環境に影響を与え、想像から的確な事前準備を怠らない。
恐怖心に打ち勝ち、どんな一歩も踏み出せる。踏み出したら君は止まらない。やらずにはいられない。
そして、想像もできない更なる高みに立った君は、一つ一つが最高に楽しかったと思う。
そんな君の物語を大切に愛してほしい。