思考の柔軟性

「THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す」という著書の中に長年、野球のコーチとして頭の中にあったモヤモヤを解決するヒントが隠されていましたので、紹介させてください。

深く考える人ほど、思考は硬化しやすい

思考能力があるからといって、思考の柔軟性があるとは限りません。むしろ、深く考えている人ほど、自分の考えに固執するようになり、思考の柔軟性を知らず知らずのうちに失っているものです。

考えることより「考え直す」こと、強さよりも柔軟性に思考能力の本質がある

何も考えなければ、思考は柔軟です。コロコロ意見が変わる人。人がいいと言ったものをいいと言う人になります。子供の柔軟性は考える能力がまだ身についていないからと言えるでしょう。

思考能力も柔軟性も身につけていきたいものですよね。

ここで超重要になってくるのが「再考」です。

思い込みを捨てて考え直すことです。

価値観と信念

「専門的な知識」が一番いい例だと思います。それが仕事や生活の手段を超えて、「自我」になっている人がいます。俺は野球のコーチだ。俺は何年この仕事をしてきたなど。

そういう人ほど異なる見解に対してオープンな姿勢を持てなくなります。自分の「自我」が脅かされるように感じてしまうからです。

思い込みを捨てて再考することの難易度の高さは容易に想像できると思います。この難易度を超えて、再考する方法。

「自分のアイデンティティ(価値観)と、自分の意見(信念)を分離する」

価値観は「自分自身に対する確信」、信念は「自分のやり方に対する確信」です。この2つを分ける必要があります。

価値観と信念を分けれていないから再考ができないので、価値観と信念を分けて、信念を再考します。

そして、価値観は揺るがなく固く強いものでなければいけません。

頭の中のモヤモヤ

冒頭で述べた、野球のコーチとして頭の中にあったモヤモヤを解決するヒントの部分に触れていきたいと思います。

野球のコーチとしての価値観( 自分自身に対する確信)

・野球が好き。

・子供に上手くなってほしい。

野球のコーチとしての信念(自分のやり方に対する確信)

・根性第一。

・水を飲んではいけない。

・etc..

価値観は変わってはいけないもの。

信念は変わらなければいけないもの。

が理解できたと思います。

強固な価値観の元に、常に再考を繰り返して信念をアップデートしていかなくてはならない。

価値にも信念にも確信がないと極度の不安になります。

価値に確信なし、信念に確信があると偏執的な劣等感となります。

価値にも信念にも確信があると盲目的な傲慢になります。

価値は確信、信念は確信ではないと自信がある謙虚さになります。

モヤモヤの正体は信念の違いにありました。

野球が好き。子供に上手くなってほしい。という価値観は一緒なのにどうして?と思うことが多々ありました。

信念の違いです。

ここまで読んで下さった方は、僕が何を言いたいかをわかっていただけていると思います。

同じ価値観の元でも、信念がアップデートされないと「盲目的な傲慢」と「自信のある謙虚さ」で大きく分かれてしまいます。

野球以外でもよく当てはまることだと思います。

好きなことなら何度でも再考できるはずです。

信念をアップデートしていきましょう。

この記事を書いた人

【代表】船田拓哉